本日は今シーズン初といってもいい、本格的な雪模様となりました。
見る限り積雪は一部植物の上等にとどまったようにお見受けしましたが、皆様大事なかったでしょうか。
普段は基本引きこもりの私ですが、その日は大自然の中におりました。
森林浴。なんておしゃれなものではなく、ただの芝刈りでございます。
はてさて何故だか我が社には社有の竹藪がございまして、春になると仰山、筍が取れるんであります。
私も農家の孫でございます故、少しばかり山歩きには覚えがあるのですが、いかんせん下関に出てきてもうすぐ8年にもなりますれば、勝手など忘れているに等しい有様。
かぐや姫でも眠ってるかと思ったそこのあなた。
手入れしていない竹林なんて、こんなものですよ。
かの有名な源氏物語の作中で『物語の出で来はじめの祖なる竹取の翁』とも言われる、日本最古の物語の書き出しですね。
皆様は竹取物語にどのような印象をお持ちでしょうか。
営業から無茶振りをされた際には、こう返すようにしているのです。
「あー、難しいねぇ。かぐや姫の五つの難題より難しいねぇ。」
私、かぐや姫が求婚を断る口実とした五つの難題が好きでしてね。
突きつけられた男達の反応もこれまたよくてですね。
適当にその辺にあった石でごまかす者、難題で指定されたものを偽造する者、大金を払って偽物をつかまされる者、命を危険にされされ逆ギレする者、身を呈して難題に応えようとして命を落とした者。
人間模様が顕れるというものではありませんか。
一番最後の自らの手で行動し、落命した中納言石上麻呂にのみかぐや姫が心配し少しデレているのもポイントが高いですね。
結局五つの難題は一つもクリアされることはなかったわけです。
つまるところ私の「五つの難題より難しい」は、要は無理と言いたいわけですね。
ですが、竹藪の維持管理は五つの難題ほどは難しくなくてですね。
ほら、夕方には。なんということでしょう。
あれほど荒れていた竹藪が、匠の手をもってしてこんなに綺麗に。